私×【阿波和紙】雲流 薄口 白

「雲流」とはよく言ったもので。

和紙から漂う”気品”は、箱を開け用紙に触れた瞬間に感じることができます。思わず顔がにやけてしまうほどの美しさ。「この前撮った写真や描いたイラストを印刷したらどうなるかなぁ。」とすぐに想像を膨らませたくなる、ここまでワクワクする用紙はなかなか出会えません。

和紙は「日本紙」とも呼ばれ、日本古来の製法で作られた用紙です。特徴は薄くて丈夫。日本の誇る伝統工芸のひとつとして海外からの注目も集めています。

和紙には原料となる種類が、麻、穀、雁皮(がんぴ)、楮(こうぞ)、檀(だん)、三椏(みつまた)と多数あります。

全国に和紙の産地は数多くあるため、ここではPHOTOPRIで取り扱いのある阿波和紙(あわわし)について紹介します。

阿波和紙(阿波紙とも呼ばれています)は、徳島県吉野川市、三好市池田町、那賀郡那賀町で生産されている和紙で、国の伝統工芸品に定められています。楮、三椏などが原料となり、やさしい色合いで耐水性にも優れているということが特徴です。和紙によって表情が異なるのもおもしろさのひとつです。阿波和紙はインクジェットプリンタ対応の和紙で、高画質で豊かな再現性を実現できるため、プロ作品の制作用で使われることが多いです。

〈取扱用紙〉

印象のハナシ

私はこれまで仕事を通じて、【阿波和紙】雲流に触れる機会も多々あり、用紙の魅力を肌で感じてきました。特徴的な用紙なので、注文数こそ他の用紙と比べれば少ないですが、雲流を言葉で表現するならば「繊細」の一言に尽きます。和紙を見たときに多くの人がその繊細さに感動することと思いますが、雲流は頭ひとつ抜けている感じがします。

現代ではSNSの普及により、スマホやパソコンで自分の撮った写真を挙げる人がたくさん増えました。写真家やフォトグラファー、イラストレーターなどのプロフェッショナルな分野で活躍をされている方も、写真を趣味で楽しんでいる方もSNSに作品を公開することが容易にできる時代。

ひと昔前と比べると現代人は「プリントする」という行為に至らない人が多いように感じます。ディスプレイで作品を見る機会が多く、そしてそこで満足してしまう。同時にSNSに公開することを目的とし、そこをゴールにしている方も多くいるでしょう。

しかしそれはもったいないことだと思っています(エゴかもしれませんが)。私としては実際に用紙に「プリントする」というところまでを是非経験していただきたいと思っております。

和紙はプリントをしたことがない方が最初に選択するには勇気がいりますが、ご自身の作品を日本の伝統とコラボレーションさせるのもきっと良質な体験となると思いますよ。

本質のハナシ

【阿波和紙】雲流=繊細。

「繊細」と聞くと「か細い」「弱い」「ほっそりとしている」などの言葉を連想します。ネガティブなワードと言われればそうですが、そういった言葉から受ける印象とは正反対に、雲流はむしろ強さを感じることができます。

その強さとは何か。

物理的な話をすれば和紙自体、破れにくいという、製法上獲得した強さがあります。耐水性にも優れているという特徴も強さに繋がるものですね。

ただ、そういった物理的な「保存が長期的に向いている」とかそういう話ではなく、用紙が鑑賞者に与える印象はどこから来るのか、何がそう感じさせるのか、その本質は何かを用紙を見つめながら考えました。ネガティブワードが並ぶということを上述しましたが、同時にひとつだけポジティブワードが脳裏に浮かびました。

そしてそれこそ、雲流のもつポテンシャルの高さだと確信しました。

優美。

単的になってしまいますが、これが雲流の土台となっている要素かと思います。そしてそれが雲流という和紙の強さでもあります。

雲流に触れたときに用紙から受け取るものは、滲み出る優美さに影響されたものです。優しく美しい。これ以上の説明はかえって野暮かもしれません。実際に手に取って感じて欲しい。ただそれだけが願いです。

【阿波和紙】雲流 薄口 白という選択

まず、参考までに”PHOTOPRI”にご注文をされる和紙をご希望の方の多くは、イラストです。それもただのイラストではなく和のテイストを取り入れたイラストが多いです。

この辺りは説明不要かもしれませんね。日本人ならではの感覚で分かっているというか。日本伝統の用紙に和テイストのイラスト。白米と餃子のように合わないわけがないんです。誰もが美味いと頷く組み合わせ。

問題はカメラを使って撮影されたデータをプリントする場合です。

皆さんが想像されるような、例えば光沢系の写真用紙にプリントをする際、それはカメラを使って撮影されたデータになります。美味しそうな料理、かっこいい車、澄み渡った空、友人との旅行の思い出。

カメラで撮影されていればなんでもいいわけですが、和紙にプリントすることを考えているならば、予めどんな被写体を撮るのか、ある程度現場で限定する必要があると思います。

 

プレミアムマット紙の記事でも紹介しましたが、上の写真のように色調を制限した作品であれば【阿波和紙】雲流にプリントしたとしても失敗しにくいです。特にモノクロ調の写真であれば用紙との一体感もあり、鑑賞者に違和感はないでしょう。

雲流は用紙をよく見ると、小さな雲が散りばめられているような模様がついており、独特な作りになっています。

この模様の部分に人間の瞳など、それぞれの写真の主役級になるものが被ってしまうと作品として噛み合わせの悪い残念なものとなってしまいます。独特の風合いとマッチさせるには風景写真のようなもののほうが良いと考えられますね。

雲流は万能に使える用紙とは考えにくいですが、写真データとの組み合わせによっては素晴らしい結果を得られると思っています。個展などで使ってもその存在は鑑賞者に静かな圧倒感を与えるでしょう。

和紙という独特で特徴的な用紙を使うことが、他の用紙とのギャップに差が生まれ、作品をさらに飛躍させることになると思います。旅行で撮ったなにげない風景写真が雲流にプリントすることで「ただの写真」から「作品」へ昇華させることができるほど強大な力があると私は信じています。

雲のようにか弱くとも、しっかりと人の記憶に残すことができる。その感動や驚きが人から人へ、作品を通じて想いが流れていく。

「雲流」とはよく言ったもので。

おまけ

”PHOTOPRI"で取り扱いをしている【阿波和紙】楮 厚口 白もおすすめです。

A4、A3などの小さめのサイズだけでなく、B0ノビまでの大きめのサイズまで対応いたします。

例えば展示会でダイナミックに和紙を使って表現したい方やA4サイズにプリントし、和食小料理を振る舞うお店で使われる方もいらっしゃいます。対応できる幅が広い用紙ですので是非ご検討ください。

お試し印刷

車を買う時は一度試乗をするように、プリントをする前に、まずは無料のお試し印刷をご利用いただき、ご自身の目で用紙を体験してほしいと思っています。

光沢紙、マット紙、ファインアート紙、和紙など多岐に渡る用紙それぞれがもつ風合いや手触り、色写りなど、実際に印刷物を手にしてみないと分かりませんよね。

たくさんの用紙の中からベストなものを選択しようとしても、いきなりは難しいと思います。どれを選んだら良いのか分からないという方は本当に多いのです。

お試し印刷は、ご自身の写真データを使って出力することができます。

大判プリントを注文したことがない方、一枚からのご注文も受け付けておりますので、是非一度ご活用ください! 

コメントを残す

コメントは承認され次第、表示されます。