【印刷してみた】【阿波和紙】竹和紙 170g/m2の魅力
【阿波和紙】竹和紙 170g/m2 上質な和の質感と高い発色性を両立
手に取った瞬間に伝わる“上質感”
今回ご紹介するのは、[阿波和紙]竹和紙 170g。
和紙らしいやさしい風合いと、作品に上質さを添えるしっかりとした質感を兼ね備えた用紙です。和紙の風合いを活かしながら、色の再現性にもこだわりたい方におすすめです。
阿波和紙 竹和紙170gとは?
「竹繊維由来のやわらかく滑らかな紙肌。高白色で発色性に優れています。」
阿波和紙は、1300年以上の歴史を持つ徳島県の伝統工芸品。
その中でも「竹和紙170g」は、竹と再生パルプを主原料にした、環境にやさしい和紙です。
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やわらかで絹のような手触り
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ふんわりとした独特の風合い
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0.35mmの厚みと高密度で透けにくい
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白色度が高く、発色性に優れる
コットン紙よりもやさしく、温もりのある仕上がり。
写真やイラスト、ミクストメディアなど、幅広い作品制作に対応します。
こんな作品におすすめ!
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ポートレート(人物写真)
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鮮やかな色使いのイラスト作品
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高級感のあるアート作品
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和の質感と発色を両立させたい制作物
白地の美しさと色の再現力が高く、人物の肌のトーンや鮮やかな色彩も自然に再現できます。
スタッフのおすすめポイント ✨

「鮮やかな色調も自然に表現。和紙特有の温かみと高精細な印刷再現性を両立。」
柔らかな質感と白の明るさが印象的です。
以前から取り扱いのある和紙は、それぞれ独特の風合いに仕上がる魅力がありましたが、発色は控えめな場合もありました。
この竹和紙はインクの乗りがとても良く、発色も自然で美しく仕上がります。
和紙の風合いを活かしつつ、色の再現性にもこだわりたい方に、ぜひおすすめしたい一枚です!
他の和紙と何が違う? 阿波和紙 徹底比較
阿波和紙シリーズには、用途や仕上がりに合わせて選べる4種類があります。
竹和紙170gと比較しながら、それぞれの特徴をご紹介します。
竹和紙 170g
「シリーズの中で最も発色が良い竹和紙。写真作品や色鮮やかなアートに最適。」
シリーズの中で最も発色が良く、写真作品にも適しています。
絹のような滑らかさとふんわりした風合いが魅力で、赤はややオレンジ寄りに発色し、全体的にシャープな印象に仕上がります。
楮 厚口 白
「明るい白色で色再現性が高い。浮世絵や木版画の複製にも最適。」
明るい白色で色の再現性に優れ、鮮やかな印刷が可能。
顔料コートで繊維の滲みを抑え、木版画や浮世絵などの複製にも適しています。
💬 スタッフコメント
「紙の厚みも含め、こちらと竹和紙で迷われる方も多いです。
比較すると、楮はざらっとした紙質由来の力強さ、竹和紙は柔らかく優しい仕上がりと、それぞれ異なる魅力があります。」
楮 厚口 生成

「自然な生成り色が特徴。ざらっとした紙肌とアンティーク調の色味が魅力。」
自然な生成り色で、やわらかく折り曲げに強い丈夫さが特長。
楮と木材パルプを原料としており、巻物や屏風など和風作品や透かし展示に適しています。
💬 スタッフコメント
「局紙より黄色みが強く、水色はターコイズブルー寄りの緑がかった色味に、赤はオレンジ寄りに発色します。
竹和紙と比べると面質がざらっとしていて、色の正確さよりもアンティーク調の褪せた雰囲気を求める方に向いています。」
雲流 薄口 白

「筋状の繊維模様が美しい雲流和紙。光に透かすと模様が際立つ。」
楮の細い繊維を残したまま漉き上げた和紙で、筋状の繊維模様が浮かび上がる“和紙らしい”見た目が魅力。
光に透かすと模様が際立ち、作品に独特の存在感を与えます。
💬 スタッフコメント
「“和紙らしい”繊維が見える雲流は、作品に独特な流れを与えてくれます。
一方で竹和紙は和紙感が強すぎないので、落ち着いた印象に仕上がります。」
用紙選択のメリット・デメリット比較
メリット | デメリット | |
【阿波和紙】竹和紙 170g/m2 | 色味の再現性が高い | 和紙らしい風合いは控えめ |
楮 厚口 白 | 力強い表現が可能 | 赤などの色味が変わりやすい |
楮 厚口 生成 | アンティーク調な雰囲気に仕上がる。 | 色味の再現性が低い |
雲流 薄口 白 | 和紙らしい雰囲気に仕上がる | 薄手のため、大判は取り扱いに要注意 |
おわりに
ナチュラルな雰囲気と高級感を両立したいときにぴったりの「阿波和紙 竹和紙170g」。
“和”のぬくもりと高い印刷再現性で、作品をより魅力的に引き立ててくれます。
ポートレートやアート作品を、さらに上質な表現へと引き上げたい方におすすめです。
ただいま 「和紙の徹底比較ブログ記事」 も公開準備中です。
各和紙の特徴を分かりやすくご紹介いたしますので、ぜひ公開を楽しみにお待ちください!