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記事: 【オススメの用紙はコレ!】アート・絵画の印刷で作風別におすすめしたい用紙

【オススメの用紙はコレ!】アート・絵画の印刷で作風別におすすめしたい用紙

「アート作品を印刷する」

アナログイラストが主流だった頃、パソコンやタブレットでデジタルイラストを描く人はそう多くありませんでした。

特にタブレットの登場はここ10年程ですし、アナログの良さを感じている人にとっては、なんとなくデジタルへ移行するのにも抵抗を感じた人が多かったのではないでしょうか。

アナログ、デジタルともに「良さ」はありますし、「描くこと」の尊さはどちらでも変わらないので「絵を描くこと」を純粋に楽しんでいる方はとても素敵だなと思います。

そんな彼らに影響を受け、芸術鑑賞をする楽しさに目覚めた人もたくさんいます。(私もそのうちの一人です。) 

最近では”PHOTOPRI”にご注文をいただくお客様からも「アートの印刷に向いている用紙は?」と問い合わせを受ける機会が増えましたので、記事としてまとめていきたいと思います。

 今回の記事では、

「アート・絵画に向いている用紙、向いていない用紙はあるのか」

「アート・絵画の印刷にオススメの用紙は何か」

を主軸につづりますので参考にしてください!

用紙選びのコツ。

ご注文の際に気をつけたいこととして以下のポイントを挙げます。

1.どこに展示する?

まず、室内展示なのか屋外展示なのか。

室内でも自分の部屋に飾るのと、展示会場で飾るのとではイラストから受ける印象が変わります。

展示会場でのライティングは一灯なのか、多灯分散なのか。

屋外展示の場合は、直接日光が当たるのか、木洩れ陽程度なのか、地下道のような場所での展示でそもそも日光は当たらないのか。

光の加減が鑑賞者に与える印象は大きく変わるので用紙選択をする上で非常に重要なポイントと言えます。

2.どんな用紙がある?

”PHOROPRI”でご用意している用紙は大きく分けて2種類あります。

光沢系の用紙マット系の用紙です。

ざっくりとした説明にはなりますが、

光沢系の用紙は紙の表面につや出しの加工が施されているため、ツルツルしていて、写真・イラストもくっきりとうつり、どちらかというと派手な印象を与えることができます。

被写体やイラストの輪郭がはっきりとうつるため、作品としての「見やすさ」が特徴です。

マット系の用紙は紙の表面につやを抑える加工がされており、ザラザラしていて、どちらかというと落ち着いた印象を与えることができます。

派手さはありませんが、目が疲れにくく、ずっと見ていられるような作品に仕上げてくれます。

受注の統計からお伝えすると、イラストの印刷には多くの方がマット系の用紙を選択されています。

テイストの違い、用紙の違い。

1.油絵作品

まずは上の写真のような筆感のしっかりとした油絵作品についてです。

こういった油絵テイストの作品の場合、油絵の具独特の光沢感を表現するため光沢系の用紙は使いやすく、人気も高いです

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PHOTOPRIでの一番のおすすめとしては、EPSONの「プレミアムサテンキャンバス」というキャンバスメディアです。

キャンバスの中でもしっとりとした光沢感のあるタイプで、油絵・絵画の質感を表現するのに最も適していると言えます。

実際に、複製画として採用される方も多いですし、出力したものに更に油絵の具で描画する方もいらっしゃいます。

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一般的な用紙の中ではEPSONの「プロフェッショナルフォトペーパー厚手光沢」がオススメです。

プロフォト厚手光沢は用紙表面に目立つテクスチャがないため「本来の筆の力強さや立体感を阻害しない」という特徴があります

また、色再現性(再現できる色の範囲)については、マット系の用紙よりも光沢系の用紙のほうが高いと言えます。

つまり光沢系の用紙のほうが鑑賞時、鮮やかに感じられるということです。

とはいっても大きく色味が変わって印刷されるわけではありません。

マット系の用紙でも色再現性の高い用紙はありますが、光沢系の用紙のほうが色の変わり幅が狭いため、安定した出力をすることができます。

こういった幾何学的なテイストの印刷で、ディスプレイで見たときと実際の印刷物の色味の差異がない出力ができる、という点は、作品づくりにお力添えする立場として、必要不可欠だと思っています。

〈取扱用紙〉

2.水彩作品

次に上の写真のような淡い質感の多い水彩作品についてです。

こういった水彩画テイストの作品の場合、滲みのグラデーションと印刷用紙本来の柔らかいテクスチャーが相まってより美しく仕上がる傾向にあります。

PHOTOPRIでの一番のおすすめとしては、hahnemuhleの「Torchon」というファインアート紙です。

うっすらと流れる雲のような質感が特徴的で、昔から水彩画用紙なども多く手掛けるhahnemuhle社が水彩画の絵画印刷に適した質感を追求してできたファインアート紙です。

実際に印刷を行うと、細かいグラデーションなども美しく表現するだけでなく独特な面質がグラデーションに更に表情をつけてくれることがわかります。

元より色の再現性を高く出力できるように調整は行なっているのですが、光沢紙ほどではなく絶妙な色調が求められる水彩画領域では1度や2度のテスト印刷をしていただくことをおすすめしております。 

 

〈取扱用紙〉

3. 幾何学的なアート作品

デジタルイラスト印刷のオススメ用紙

次に、上の写真のような幾何学的なアート作品についてです。

直線や曲線などシンプルなもので表現されている、数学的な印象を受けるイラストですね。

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こういったテイストの作品の場合、光沢系の用紙は使いやすく、人気も高いです

中でも「プロフェッショナルフォトペーパー厚手光沢」はオススメです。

直線や曲線、色の塗り分けというシンプルな手法で制作されたイラストは、作品自体がもつ特性が「シンプル」なものになるかと思います。(もちろんシンプルな手法で複雑な印象作りをされる方もいらっしゃいます。)

プロフォト厚手光沢は用紙表面に目立つテクスチャがないため「シンプルなものをシンプルに」という忠実な再現をすることができるのです。

また、色再現性(再現できる色の範囲)については、マット系の用紙よりも光沢系の用紙のほうが高いと言えます。

つまり光沢系の用紙のほうが鑑賞時、鮮やかに感じられるということです。

とはいっても大きく色味が変わって印刷されるわけではありません。

マット系の用紙でも色再現性の高い用紙はありますが、光沢系の用紙のほうが色の変わり幅が狭いため、安定した出力をすることができます。

こういった幾何学的なテイストの印刷で、ディスプレイで見たときと実際の印刷物の色味の差異がない出力ができる、という点は、作品づくりにお力添えする立場として、必要不可欠だと思っています。

〈取扱用紙〉

4.アニメイラスト

日本が誇る代表的な文化でもありますが、漫画やアニメ、ゲームに登場するキャラクターを模写したり、アレンジを加えたりしてイラスト制作をされている方はたくさんいらっしゃいます。

 「全体的にラフな感じにしたい」「目に飛び込んでくるほどのインパクトが欲しい」など、鑑賞者に「どのような印象を残すか」を考えながら「キャラクターの何を表現したいのか」を追求するイラストレーターは多いと思います。

キャラクターイラストの印刷をする場合、用紙選択の基準を「作品を艶やかな表現にしたいかどうか」を軸にされると良いのではないかと思います。

艶やかな表現を求めるのであれば光沢系の用紙がオススメです。

特に「写真用紙クリスピア高光沢」というEPSONから販売されている用紙は、写真・イラストともに人気です。

デジタルイラスト印刷のオススメ用紙

(↑クリスピアの例。人物写真の印刷の一例になってしまいますが、この光沢感を見てほしい。きれいな反射は圧巻ですよね。)

光沢系の用紙の中でも、クリスピアは用紙自体の白さが引き立っているため、くっきりと映し出し、透明感と高級感の演出ができる、ということが理由ですね。

もし、キャラクターのもつ透明感をより引き出したい場合はオススメできる用紙のひとつと言えます。

マット系の用紙の場合は、なんといっても落ち着きのある印象を与えることができる点です。

艶やかな表現よりも、落ち着きのある表現をしたい方はマット系の用紙をオススメします。

キャラクターのイラストの印刷では、一枚絵にしたときのラフさ、というか質素な感じが妙にしっくりくるのですが、そこにハマるイラストレーターは結構いると思います。

特に「PXプレミアムマット紙」は支持が厚いです。

デジタルイラスト印刷のオススメ用紙

(↑プレミアムマット紙の一例。光沢感はありませんが、素朴な色合いがたまりません。)

描き手のキャラクターの雰囲気を大切にしたいという「想い」や作品の「魅力」をそのまま実現させるにはプレミアムマット紙はぴったりかと思います。

〈取扱用紙〉

アートの印刷で迷ったらマット系!

アートの印刷に「向いている用紙」「向いていない用紙」があるのか。

これは一概に言えるものではありません。

なぜなら使用用途、印刷の目的によって用紙選択は変えたほうがいいからです。

光沢感の強い用紙を日光が当たる場所で展示したら…

きっと反射がきつくて作品を鑑賞するどころではないと思うんです。

そういう意味では、やはりマット系の用紙を選択することが失敗しない用紙選びに繋がるのではないかと考えます。

マット系の用紙に印刷をすると「目が疲れにくい」という点が挙げられます。

反射が強いものをずっと観ていると疲れてきませんか?(私だけだったらどうしよう…。)

目が疲れにくいということは、作品の目の前で鑑賞者の立ち止まる時間を長くすることができます。

長い時間鑑賞してもらえれば、より一層作品に引き込まれていくと思うんです。

”PHOTOPRI”に依頼される多くのアーティストはマット系の用紙を選択しています。

参考になるかは分かりませんが、皆さんの何かのヒントになれば嬉しく思います。

お試し印刷してみませんか?

車を買う時は一度試乗をするように、プリントをする前に、まずはお試し印刷をご利用いただき、ご自身の目で用紙を体験してほしいと思っています。

光沢紙、マット紙、ファインアート紙、和紙など多岐に渡る用紙それぞれがもつ風合いや手触り、色写りなど、実際に印刷物を手にしてみないと分かりませんよね。

たくさんの用紙の中からベストなものを選択しようとしても、いきなりは難しいと思います。どれを選んだら良いのか分からないという方は本当に多いのです。

お試し印刷は、ご自身の写真データを使って出力することができます。

お好みに応じたお試しセットをご用意しておりますので、是非一度ご活用ください!

 

 

TEST PRINT

お試しプリント

写真展品質の大判プリントサービス"PHOTOPRI"では最大B0ノビサイズのプリントに対応しており、私を含むプロのスタッフが熟練のカラーマッチングでお写真やイラスト・絵画作品を高精細かつ美しく仕上げております。

A1サイズで約3,800円〜とクオリティに反してリーズナブルですのでよかったらご検討ください!

A5サイズであればお試し印刷もやっているので、まずは品質を確認してみてくださいね〜!

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