【こっち使わない】用紙を見比べよう!
この記事では、
「用紙の色味の違いを知りたい」
「用紙そのものの簡単な特徴を知りたい」
「私が気になってるこの用紙は写真向け?イラスト向け?」
などのお悩みを持った方に向けて書かせていただきます。
目次
表 光沢紙の比較(金魚)
写真 | 写真 | 写真 | |||||
用紙 | 厚手光沢 | 絹目 | 微光沢 | クリスピア | |||
色味 |
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あああああ |
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厚み |
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素材 |
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面質 |
EPSON
光沢紙3種:プロフォト厚手光沢・プロフォト厚手絹目・プロフォト厚手微光沢
EPSONが販売しているプロフェッショナルフォトペーパーシリーズは、用紙の品質はもちろん、広い色域や諧調表現に優れています。
品質が高いものは、値段も相応になってくるのが一般的ですが、プロフォトシリーズは比較的、安価に入手できることも特徴のひとつです。
作品づくりをする際、プロフォトシリーズを検討される方は多いのではないでしょうか。
画像①:データで見た「街」&EPSON光沢紙3種
EPSONの用紙は、どれも色再現性が高いですね。
画像データと見比べても、大きな差を感じません。
画像②:厚手光沢
特にプロフォト厚手光沢はキツすぎない反射で、画像データで見たときの印象よりも、パッと明るい印象を与えてくれます!
お子様の写真やウェディングフォトなどには最適ですね。
画像③:厚手絹目
表面のテクスチャが際立つ大人気の用紙です。
人物写真をプロフォト絹目で印刷してみると、人肌のなめらかな表現に驚くと思います。
画像④:厚手微光沢
プロフォト厚手微光沢ですが、こちらはその名の通り光沢感が絶妙ですね。
落ち着いた仕上がりを目指すのであれば、プロフォト厚手微光沢はオススメです!
光沢感をおさえた用紙で出力された作品は、展示されたときに見やすいんですよね。
それでは、これらの用紙をイラストで見てみるとどうでしょうか。
画像⑤:データで見た「サテン商品画像」と用紙が3種並んだもの
イラストの印刷では、あまり光沢紙は選ばれませんが、強いて言うのであれば厚手微光沢は選択肢に入ります。
画像⑥:厚手微光沢
光沢紙の中でも、反射が強くないのでご自身のイラスト作品の魅力を削ぐことなく出力ができると思います。
マット紙で印刷をすると全体的に色が落ちることが多いですが、光沢紙であれば色再現性も高いため使いやすいですね。
特に赤、青、黄の3色は色の変化によって与える印象がガラッと変わってしまいますが、厚手微光沢に出力された画像は許容範囲といったところでしょうか。
Hahnemuhle
光沢紙3種:フォトラグBR・フォトラグMet・FA
これらはドイツに拠点を置くHahnemuhle Fine Art社がつくる高級アート紙です。
コットンやアルファセルロースといった素材をもとに作られていることが有名ですが、実際の印刷結果はどうでしょうか。
画像⑦:データの「街」&3種並べた写真
Hahnemuhleシリーズは圧巻ですね。それぞれの特徴が伝わるでしょうか。
PHOTOPRIで取り扱っているHahnemuhleシリーズのファインアート紙は「グロッシーファインアート」ですので、それぞれの用紙にしっかりと光沢感が宿っています。
画像⑧:フォトラグBR
フォトラグBRは用紙表面のテクスチャと光沢感が相まって表現力に富んだ作品となります。この用紙でよくあるご注文はポートレートや風景写真でしょうか。
深みのあるコントラストの表現を得意としているため、合わない写真はほぼないと言っても良いと思います。(個人的推し用紙)
画像⑨:フォトラグMet
これまたすごい特徴的な用紙です。
シルバーメタリックのギラギラしている用紙は、他にも生産しているメーカーがありますが、このギラギラ感はHahnemuhleならではです。
ただ、この用紙の色表現は他のものと比べると、ややレベルが落ちているように感じます。
どの用紙もパッ明るい印象を与えてくれるHahnemuhleシリーズですが、この用紙はメタリック調の「用紙そのもの」に目が行ってしまいますね。
このギラギラに飲み込まれることは多いと思います。使う場面は限定されそうですが…。
画像⑩:FA
FAはフォトラグBRと比肩する用紙の良さがあります。
ブライトホワイトと呼ばれる白地の用紙は、モノクロ写真などには特に魅力を発揮します。
はっきりとした白地の用紙、パール調による上品な色表現と、このあたりが人気の秘訣でしょうか。
画像11:サテン商品画像の光沢3種
さて、ではイラストとの相性はどうでしょうか。
正直なところ、Hahnemuhleの光沢紙はイラストでも十分使えるものだと思います。
画像12:フォトラグBR&FA
特にフォトラグBRやFAは発色が良いことから、アシッドな作品はかっこよさが増しますね。
今回印刷したイラストも悪くない仕上がり。
個人的には光沢感が強くて、見にくくなるかなーと思っていたのですが。
ただ、淡い色彩表現がされたイラストなどには光沢が強すぎる気がしますので、あまりオススメはしないかな…
イラスト印刷では、次に紹介するHahnemuhleのマット系ファインアート紙やEPSONのマット系用紙がよくマッチすると思いますので、下記も併せてご覧ください!
マット紙3種:フォトラグ、トーション、ジャーマンエッチング
イラスト印刷には特に人気の用紙です!
画像13:サテン商品画像のデータ&マット紙3種
これらの用紙はどれもイラストに合いますので、主に色味やディテールの部分を見ていきましょう。
画像14:フォトラグ
フォトラグ。
データの色味に限りなく忠実に表現したい、という要望に応えてくれる用紙です。
マット系用紙は色味が変わりがちな中、それを感じさせないのは頼もしいです。
黒色の締まりも良いことから濃淡の表現も上手。
「もうちょっとこうだったらいいのに…」と感じたことがないです。
画像15:トーションとジャーマン
トーションとジャーマンエッチング。
これらの色表現も素晴らしいです。色が落ちやすいマゼンタをしっかりと支えてくれます。イエロー、シアンの表現も問題ありませんね。
特にジャーマンエッチングは、パッと明るい印象を与えます。マット系用紙の中でそういった印象を与えてくれるのは珍しいと思います。
トーションは緑色を基調とした作品で使ってみてはいかがでしょうか。マット紙での印刷は緑色が落ちてしまうことが多いのですが、トーションはその明るさを保ってくれます。
また、水彩画紙のようなテクスチャとなっているため、デジタルで水彩画を作成している方は必見です!
画像16:「街」のフォトラグ、トーション、ジャーマンエッチング
では、イラストに向いているとされるこれらの用紙で、写真を印刷してみましょう。
画像17:フォトラグ
フォトラグはイラスト印刷で心強いという話を挙げましたが、写真での色表現も素晴らしいです。
マット系の用紙に写真を出力すると、例えば建物の窓や木の幹の部分など、細かいところまでっ表現されず、画がつぶれてしまうことがあるのですが、フォトラグは比較的ディテールを保ってくれます。
画像18:トーション&ジャーマン
トーションやジャーマンエッチングは先述した通り、用紙表面の凹凸感が光沢紙にはないものですので、写真で伝えたいことがいまいち伝えにくくなってしまう可能性があります。
トーションのような凹凸感のあるマット系用紙で写真を観ることに目が慣れていないという点も挙げられるかもしれません。
EPSON
マット紙3種:プレミアムマット紙・画材用紙・ベルベットファインアート紙
イラストの印刷に向いている用紙は上述したハーネミューレ以外だとEPSONのプレミアムマット紙、画材用紙、ベルベットファインアート紙となります。
〈取扱用紙〉
- 【Hahnemuhle】Photo Rag <商品ページへ>
- 【Hahnemuhle】German Etching <商品ページへ>
- 【Hahnemuhle】Torchon <商品ページへ>
- 【Hahnemuhle】FineArt Pearl <商品ページへ>
- 【Hahnemuhle】Photo Rag Baryta <商品ページへ>
- 【Hahnemuhle】Photo Rag Metallic <商品ページへ>
【Hahnemuhle】FineArt Pearlをお試し印刷してみませんか?
車を買う時は一度試乗をするように、プリントをする前に、まずはお試し印刷をご利用いただき、ご自身の目で用紙を体験してほしいと思っています。
光沢紙、マット紙、ファインアート紙、和紙など多岐に渡る用紙それぞれがもつ風合いや手触り、色写りなど、実際に印刷物を手にしてみないと分かりませんよね。
たくさんの用紙の中からベストなものを選択しようとしても、いきなりは難しいと思います。どれを選んだら良いのか分からないという方は本当に多いのです。
お試し印刷は、ご自身の写真データを使って出力することができます。
お好みに応じたお試しセットをご用意しておりますので、是非一度ご活用ください!