
【保存版】A判&B判のサイズ・面積・縦横比一覧表はこちらから
【ポスター・チラシ作成の決定版】A判・B判全サイズ一覧:寸法・面積・ピクセル数・用途例を完全解説
「ポスターを作りたいけど、どのサイズがいいの?」「チラシの一般的な寸法は?」「この画像のピクセル数で、A3サイズにきれいに印刷できるかな?」…作品制作や販促物作成において、適切なサイズ選びは非常に重要です。しかし、A判・B判といった規格サイズの種類は多く、それぞれの寸法や最適な用途を正確に把握するのは意外と難しいものですよね。
こんにちは!写真展品質の大判プリントサービスPHOTOPRIのスタッフです。私たちはお客様の作品を最高の形で表現するため、日々様々なサイズのプリントを手がけています。
この記事では、そんな私たちが、デザイナー、アーティスト、企画担当者、そして印刷初心者の方まで、どなたにも分かりやすくA判・B判の全サイズを徹底解説します。各サイズの寸法(mm)、面積、縦横比はもちろん、美しい印刷に必要な推奨ピクセル数(350ppi基準)や主な用途例まで、一覧表で分かりやすくまとめました。さらに、「ノビサイズ」とは何か、ピクセル数と解像度の関係といった、データ作成時に役立つ知識もご紹介します。
この記事を読めば、あなたの目的や作品にぴったりのサイズがきっと見つかるはずです。ぜひ、あなたのクリエイティブ活動にお役立てください!
適切な用紙サイズ選びが、作品の印象を大きく左右します。
そもそもA判・B判とは?基本を知ろう
印刷物や紙のサイズでよく耳にする「A判」と「B判」。これらは国際的な規格や日本独自の規格に基づいており、それぞれ異なる特徴と用途があります。
A判シリーズ:国際規格のスタンダードサイズ
A判は、ドイツの物理学者オズワルド氏によって提案され、現在は国際標準化機構(ISO)の国際規格として世界中で広く採用されています。A0サイズ(面積1平方メートル、縦横比1:√2)を基本とし、これを半分に折るごとにA1、A2、A3…とサイズが小さくなっていきます。この合理的なシステムにより、どのサイズでも縦横比が一定(約1:1.414)に保たれるのが特徴です。
- コピー用紙やノート、チラシ、ポスターなど、日常的に目にする多くの印刷物で使われています。
- 国際的な互換性が高いため、海外向けの資料や制作物にも適しています。
B判シリーズ:日本独自の規格サイズ
B判は、江戸時代に徳川幕府御用達だった「美濃紙」の判型をルーツとする、日本独自の規格(JIS規格)です。B0サイズ(面積1.5平方メートル、縦横比1:√2)を基本とし、A判と同様に半分に折るごとにB1、B2…と小さくなります。A判よりも一回り大きいのが特徴です。
- 書籍、雑誌、教科書、週刊誌、ポスター、地図などでよく利用されます。
- 日本国内での流通が多く、馴染み深いサイズ感があります。
「ノビサイズ」とは?余白の重要性
A判やB判の規格サイズに「ノビ」が付くサイズがあります(例:A0ノビ、A1ノビ)。これは、規格サイズよりも一回り大きく作られた用紙のことです。なぜ大きなサイズが必要なのでしょうか?
印刷では、紙の端までインクを乗せる「フチなし印刷(裁ち落とし)」を行う場合、実際の仕上がりサイズよりも少し大きめに印刷し、余分な部分を断裁します。この断裁する部分を「塗り足し」と呼びます。ノビサイズは、この塗り足しを確保したり、印刷後の加工(パネル貼りや額装など)で作品の一部が隠れてしまうことを考慮して、仕上がりサイズよりも余裕を持たせたい場合に用いられます。
私たちPHOTOPRIでは、お客様の多様なニーズに応えるため、様々なノビサイズや定形外サイズでのプリントも承っております。
【A判】サイズ一覧表と主な用途・最適なピクセル数 (350ppi基準)
それでは、A判の各サイズについて、寸法、面積、縦横比、推奨ピクセル数、そして主な用途例を一覧で見ていきましょう。ピクセル数は、一般的な高品質印刷で推奨される解像度350ppi(pixels per inch)で計算しています。PHOTOPRIでは、さらに高精細な2880dpi×1440dpiの印刷も可能ですので、よりシャープな仕上がりを求める方はデータ入稿ガイドもご確認ください。
サイズ名 | サイズ(mm) | 面積(cm²) | 縦横比 | ピクセル換算(350ppi) | 対角線(mm) | 主な用途例 |
---|---|---|---|---|---|---|
A0ノビ | 914×1292 | 11808.9 | 1:1.414 | 12594×17803px | 1582.61 | 大型展示パネル、特大ポスター、設計図面 |
A0 | 841×1189 | 9999.5 | 1:1.414 | 11588×16383px | 1456.37 | 学会ポスター、大型広告、イベントパネル |
A1ノビ | 610×914 | 5575.4 | 1:1.498 | 8405×12594px | 1098.86 | 展示作品(余白確保)、ポスター(特殊サイズ) |
A1 | 594×841 | 4995.5 | 1:1.416 | 8185×11588px | 1029.62 | ポスター、パネル展示、店舗ディスプレイ、地図 |
A2ノビ | 432×610 | 2635.2 | 1:1.412 | 5952×8405px | 747.48 | 写真展作品(余白確保)、デザインカンプ |
A2 | 420×594 | 2494.8 | 1:1.414 | 5787×8185px | 727.49 | カレンダー、店内POP、ウェルカムボード、設計図 |
A3ノビ | 329×483 | 1589.1 | 1:1.468 | 4533×6655px | 584.41 | 写真作品(A3仕上がり)、プレゼン資料(特殊) |
A3 | 297×420 | 1247.4 | 1:1.414 | 4092×5787px | 514.40 | パンフレット、レストランメニュー、プレゼン資料、ポスター(小) |
A4 | 210×297 | 623.7 | 1:1.414 | 2893×4092px | 363.74 | 書類、コピー用紙、チラシ、雑誌、レポート、写真プリント |
A5 | 148×210 | 310.8 | 1:1.419 | 2039×2893px | 256.91 | 冊子、手帳、納品書、教科書(小)、DM、フォトカード |
A6 | 105×148 | 155.4 | 1:1.41 | 1446×2039px | 181.46 | 文庫本、ポストカード、メモ帳、小型チラシ |
A7 | 74×105 | 77.7 | 1:1.419 | 1019×1446px | 128.46 | ポケットメモ、小型カード、値札 |
A8 | 52×74 | 38.5 | 1:1.423 | 716×1019px | 90.44 | 名刺(変形)、トレーディングカード(小) |
A9 | 37×52 | 19.2 | 1:1.405 | 509×716px | 63.82 | 小型ラベル、シール |
A10 | 26×37 | 9.6 | 1:1.423 | 358×509px | 45.22 | 切手サイズ、極小ラベル |
PHOTOPRIでは、A判シリーズのプリントも豊富に取り扱っております。特に光沢紙やマット紙は、写真作品からポスターまで幅広くご利用いただけます。 PHOTOPRIのA判対応用紙を見てみる

A4サイズは書類やチラシ、A3サイズは店内POPなど、用途に合わせて選びましょう。
【B判】サイズ一覧表と主な用途・最適なピクセル数 (350ppi基準)
次に、日本独自の規格であるB判の各サイズについて見ていきましょう。こちらも推奨ピクセル数は350ppiで計算しています。
サイズ名 | サイズ(mm) | 面積(cm²) | 縦横比 | ピクセル換算(350ppi) | 対角線(mm) | 主な用途例 |
---|---|---|---|---|---|---|
B0ノビ | 1118×1580 | 17664.4 | 1:1.413 | 15405×21771px | 1935.54 | 特大ポスター(駅広告など)、展示会グラフィック |
B0 | 1030×1456 | 14996.8 | 1:1.414 | 14192×20062px | 1783.49 | 駅貼りポスター、大型広告、映画ポスター |
B1ノビ | 790×1118 | 8832.2 | 1:1.415 | 10885×15405px | 1368.95 | 展示パネル(余白確保)、大型ポスター |
B1 | 728×1030 | 7498.4 | 1:1.415 | 10031×14192px | 1261.30 | 一般的なポスター、店内広告、地図 |
B2 | 515×728 | 3749.2 | 1:1.414 | 7096×10031px | 891.74 | 一般的なポスター、カレンダー、展示パネル |
B3 | 364×515 | 1874.6 | 1:1.415 | 5015×7096px | 630.65 | 電車内吊り広告、新聞折込チラシ(大)、ポスター(中) |
B4 | 257×364 | 935.5 | 1:1.416 | 3541×5015px | 445.58 | 新聞折込チラシ、パンフレット、グラフ用紙、履歴書 |
B5 | 176×250 | 440.0 | 1:1.42 | 2425×3444px | 305.74 | 大学ノート、週刊誌、教科書、雑誌、カタログ |
B6 | 125×176 | 220.0 | 1:1.408 | 1722×2425px | 215.87 | 単行本、青年漫画、手帳、卓上カレンダー |
B7 | 91×128 | 116.5 | 1:1.407 | 1253×1763px | 157.05 | パスポート、小型メモ帳、POPカード |
B8 | 64×91 | 58.2 | 1:1.422 | 881×1253px | 111.25 | ショップカード、小型カレンダー、IDカード |
B9 | 45×64 | 28.8 | 1:1.422 | 620×881px | 78.24 | 豆本、ミニチュアカード |
B10 | 32×45 | 14.4 | 1:1.406 | 440×620px | 55.22 | 極小シール、ミニチュアタグ |
B判シリーズも、ポスターから書籍まで幅広く活用されています。PHOTOPRIでは、作品の風合いを活かせる和紙や、絵画のような質感が得られるキャンバスなど、特色ある用紙もご用意しています。 PHOTOPRIの印刷価格一覧を見てみる

B1やB2はポスター、B5はノートや雑誌など、日本で馴染み深いサイズが多いです。
ピクセル数と解像度(ppi)の関係:美しい印刷のために
ここまでの表で「ピクセル換算(350ppi)」という項目がありましたが、これはどういう意味でしょうか?美しい印刷物を作成するためには、ピクセル数と解像度の関係を理解することが不可欠です。
ピクセルとは?解像度(ppi/dpi)とは?
ピクセル (pixel) は、デジタル画像を構成する最小単位の「点」のことです。画像はこの点の集合体で表現されており、ピクセル数が多いほど、より詳細で滑らかな画像になります。
解像度 (resolution) は、画像の精細さを表す尺度のことです。印刷物では主に ppi (pixels per inch) や dpi (dots per inch) という単位が使われます。
- ppi (pixels per inch): 1インチあたりにどれだけのピクセルが含まれているかを示します。主に画像データ自体の解像度を表す際に用いられます。
- dpi (dots per inch): 1インチあたりにプリンターがどれだけのインクの点を打てるかを示します。主にプリンターの出力解像度や印刷物の精細さを表す際に用いられます。
一般的に、印刷物には300〜350ppi程度の解像度があれば、肉眼で見たときにドット感が少なく、美しい仕上がりになると言われています。そのため、上記の表では350ppiを基準に推奨ピクセル数を計算しています。
PHOTOPRI推奨の解像度と高精細印刷
私たちPHOTOPRIでは、お客様の作品を最高の品質でお届けするため、通常350ppiでのデータ作成を推奨しています。これにより、一般的な商業印刷物と同等以上のシャープで美しい仕上がりを実現できます。
さらに、PHOTOPRIの大きな強みの一つが、2880dpi × 1440dpiという超高精細ジークレープリントです。これは、一般的なネットプリントサービスでは提供されていないレベルの細やかさで、作品のディテールや微妙な色の階調まで忠実に再現します。また、デジタルカメラの標準的なカラーモードであるsRGBおよびAdobe RGBでのダイレクトプリントに対応しているため、CMYK変換による色味の変化を最小限に抑え、モニターで調整した色をより忠実に再現可能です。
高品質な作品作りを目指すなら、ぜひPHOTOPRIの高精細プリントサービスをご検討ください。
データ作成時の注意点
印刷したいサイズに対して画像のピクセル数が不足していると、画像が粗くぼやけた仕上がりになってしまいます。逆に、過度にピクセル数が多くても、ファイルサイズが不必要に大きくなるだけで、見た目の品質向上には限界があります。適切なピクセル数でデータを作成することが重要です。
具体的なデータ作成方法や注意点については、PHOTOPRIのご入稿データについてのページで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ポイント:最適なピクセル数の計算方法
希望する印刷サイズ(インチ)と目標解像度(ppi)が分かれば、必要なピクセル数を計算できます。
計算式:
- 長辺のピクセル数 = 長辺の長さ(mm) ÷ 25.4 (mm/inch) × 解像度(ppi)
- 短辺のピクセル数 = 短辺の長さ(mm) ÷ 25.4 (mm/inch) × 解像度(ppi)
例:A4サイズ(210mm × 297mm)を350ppiで印刷する場合
- 短辺:210mm ÷ 25.4 × 350ppi ≒ 2893ピクセル
- 長辺:297mm ÷ 25.4 × 350ppi ≒ 4092ピクセル
PHOTOPRIで実現する、あなたにぴったりの大判プリント
PHOTOPRIは、単なる印刷サービスを超え、アーティストやクリエイターの皆様の「作品をカタチにする」お手伝いをしています。A判・B判の規格サイズはもちろん、それ以外のサイズやこだわりの用紙にも柔軟に対応しています。
対応サイズとカスタマイズ性
上記のA判・B判シリーズに加え、写真用の六切・四切、絵画用のFサイズ、正方形サイズ、さらには最大1000x3000mmの長尺サイズまで、幅広いサイズに対応しています。規格サイズにない「定形外サイズ」でのご注文も可能です。ウェブサイトには定形外サイズ計算ツールもご用意しており、ご希望の寸法から最適な用紙と料金をご確認いただけます。
豊富な用紙選択
作品の印象を大きく左右する用紙選び。PHOTOPRIでは、EPSON純正紙をはじめ、ドイツのハーネミューレ社、フランスのキャンソン社、日本のピクトリコ社といった世界的に評価の高いメーカーのアート紙を厳選。さらに、日本の伝統的な和紙や、独特の質感を持つキャンバスなど、約20種類以上の豊富なラインナップからお選びいただけます。
どの用紙を選べばいいか迷われる方のために、全用紙サンプル(全23種類)をご用意しています。実際に手に取って質感や厚みをお確かめください。

全用紙サンプルで、実際の紙質を確かめられます。
品質へのこだわり:ジークレープリントとRGB印刷
PHOTOPRIの主力サービスは、EPSON社純正インクと高品質なアート紙を用いた超高精細ジークレープリントです。2880×1440dpiという極めて高い解像度に加え、RGBカラーでのダイレクト印刷により、デジタルデータの色味を忠実に再現。30年以上の耐光性を誇り、作品の長期保存にも適しています。
「自分の作品を、最高の形で表現したい」と願うあなたへ。PHOTOPRIの品質をぜひ一度お確かめください。
よくあるご質問 (Q&A)
- Q1: どのサイズを選べばいいか迷います。
- A1: 作品の目的や展示場所、伝えたい印象によって最適なサイズは異なります。例えば、広い会場での展示ならA1やB1以上の大判、手元でじっくり見てもらいたい写真集ならA4やB5、DMならA5やA6などが一般的です。記事中の「主な用途例」も参考に、まずは作品のコンセプトを明確にしてみましょう。それでも迷う場合は、お気軽にPHOTOPRIにご相談ください。用途やイメージをお伺いし、最適なサイズをご提案します。
- Q2: 手持ちの画像のピクセル数が足りているか不安です。
- A2: 記事内の「ピクセル換算(350ppi)」の数値を目安にしてください。例えばA3サイズで綺麗に印刷するには、短辺が約4092ピクセル、長辺が約5787ピクセル程度あると安心です。もしピクセル数が足りない場合は、印刷サイズを小さくするか、専門のソフトで画質を補正する(ただし限界があります)などの対応が必要です。PHOTOPRIではご注文時にデータチェックも行っておりますので、ご不安な場合はご相談ください。
- Q3: もっと大きなサイズや、ここに載っていない特殊なサイズは印刷できますか?
- A3: はい、PHOTOPRIでは最大1000mm × 3000mmまでの大判プリントや、お客様のご希望に合わせた定形外サイズの印刷にも対応しています。詳しくは提供サービス一覧をご覧いただくか、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。 Use code with caution.
その他のご質問は、よくあるご質問ページもご確認ください。
まとめ:A判・B判サイズを理解して最適な作品作りを
今回は、A判・B判の各サイズについて、寸法から用途例、推奨ピクセル数まで詳しく解説しました。適切なサイズ選びは、作品の魅力を最大限に引き出し、伝えたいメッセージを効果的に届けるための第一歩です。この記事が、あなたの作品制作やプロジェクトの一助となれば幸いです。
私たちPHOTOPRIは、プロの写真家やアーティスト、イラストレーターの方々はもちろん、趣味で創作活動をされるすべての方々を応援しています。「写真を"あえて印刷する"ということ。それは生活に残ると言うこと」という理念のもと、一枚一枚のプリントに心を込めて、あなたの「作品をカタチにする」お手伝いをさせていただきます。
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