【オススメの用紙はコレ!】イラスト印刷で作風別におすすめしたい用紙
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PHOTOPRI(フォトプリ)
プロ品質の写真プリントサービス
「PHOTOPRI(フォトプリ)」は、写真展クオリティのプリントを提供する専門店です。一枚一枚の色を丁寧に調整し、20種類以上の用紙から最適なものを提案。あなたの作品が持つ魅力を最大限に引き出すお手伝いをします。大切な作品を、最高の形で残しませんか?
【イラスト印刷】あなたの作品を輝かせる!おすすめ用紙と選び方のコツ
あなたの力作、最高の形で残しませんか?
「絵を描く」ということ。
かつてアナログイラストが主流だった頃、パソコンやタブレットでデジタルイラストを描く方は、今ほど多くありませんでした。特にタブレットが普及し始めたのはここ10年ほどですし、アナログならではの表現の良さを感じている方にとっては、デジタルへの移行に少し抵抗を感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
アナログにもデジタルにも、それぞれ素晴らしい「良さ」がありますよね。絵を描く方々にとって、その創作活動の尊さはどちらの手法であっても変わらないもの。「絵を描くこと」そのものを純粋に楽しんでいる姿は、私たちにとっても非常に刺激的で、素敵だなと感じています。そして、そんなアーティストの方々に影響を受け、芸術鑑賞の楽しさに目覚めた方もきっと多いはずです(私たちスタッフもその一人です!)。
最近、私たちPHOTOPRIにご注文いただくお客様からも、「イラストの印刷に向いている用紙はどれですか?」といったお問い合わせをいただく機会が本当に増えてきました。そこで今回は、皆さんの疑問にお答えする形で、イラスト印刷におすすめの用紙についてまとめてみたいと思います。
この記事では、
- 「イラストに向いている用紙、向いていない用紙ってあるの?」
- 「自分の描いたイラストには、どんな用紙が一番合うんだろう?」
といった疑問を主軸に、具体的な用紙選びのポイントやおすすめの紙種をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください!
まずはここから!イラスト用紙選びの3つのコツ
いざ印刷しようと思っても、たくさんの種類の用紙があって迷ってしまいますよね。用紙選びで失敗しないために、まずは基本的なポイントを押さえておきましょう。
1. どこに、どうやって飾る?展示場所をイメージしよう
まず大切なのは、印刷したイラストを「どこに」「どのように」展示するのかを具体的にイメージすることです。
- 室内展示か、屋外展示か?: 屋外の場合は、耐候性も考慮に入れる必要があります。
- 展示会場の照明は?: 自分の部屋に飾るのと、ライティングされた展示会場では、作品から受ける印象が大きく変わります。照明が一灯なのか、多灯分散なのか、自然光は入るのか…光の加減は鑑賞者に与える印象を左右する重要なポイントです。
例えば、光沢の強い用紙は、照明が直接当たると反射して見えにくくなってしまうことがあります。展示環境を事前に把握しておくことが、適切な用紙選びにつながります。
2. 用紙の大きな違い「光沢系」と「マット系」を知ろう
私たちPHOTOPRIでご用意している用紙は、大きく分けて「光沢系」の用紙と「マット系」の用紙の2種類があります。
ざっくりとした説明になりますが、それぞれの特徴は以下の通りです。
-
光沢系の用紙:
- 紙の表面にツヤ出しの加工が施されており、ツルツルとした手触りです。
- 写真やイラストの色が鮮やかに、くっきりと再現され、どちらかというと華やかでシャープな印象を与えます。
- 被写体やイラストの輪郭がはっきりするため、作品としての「見やすさ」が特徴です。
- (PHOTOPRI取扱例: プロフェッショナルフォトペーパー厚手光沢、クリスピア高光沢など)
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マット系の用紙:
- 紙の表面のツヤを抑える加工がされており、しっとりとした、あるいは少しザラザラとした手触りです。
- 光の反射が少ないため、落ち着いた、どちらかというとしっとりとした上品な印象を与えます。
- 派手さはありませんが、目が疲れにくく、じっくりと作品を鑑賞してもらいやすいのがメリットです。
- (PHOTOPRI取扱例: PXプレミアムマット紙、MC画材用紙、ハーネミューレ Photo Ragなど)
これまでのご注文の統計からお伝えすると、イラストの印刷には、多くの方がマット系の用紙を選択される傾向にあります。もちろん、作品のテイストや目指す表現によって最適な用紙は異なります。
PHOTOPRIのこだわり: 私たちPHOTOPRIでは、一般的なCMYK変換を行わず、デジタルデータの広い色域を活かせるRGBダイレクト印刷に対応しています。これにより、特にマット系用紙でもモニターで見たイメージに近い、豊かな色彩表現を目指せます。詳しくはデータ入稿ガイドページでご確認ください。
3. あなたのイラストの「何を」一番見せたいか?
キャラクターの表情? 色の鮮やかさ? それとも、作品全体の雰囲気や質感でしょうか? あなたがイラストで「最も表現したいこと」「鑑賞者に一番伝えたいこと」を明確にすることで、用紙の選択肢は自然と絞られてきます。
「自分のイラストにはどの用紙がいいんだろう…」と迷ったら、ぜひお試しプリントや全用紙サンプルをご活用ください。実際に手に取って、質感や色味を確かめるのが一番の近道です!
お試しプリントはこちら 全用紙サンプルはこちら【キャラクターイラスト編】おすすめ用紙と表現のポイント
(ゆ菓子様 @dagasi_yk の作品例。※掲載許可済みの画像を使用してください。他サイトへの無断転載はお控えください。)
日本が誇る代表的な文化の一つでもある、漫画やアニメ、ゲームに登場するキャラクターたち。オリジナルのキャラクターを創作されている方もたくさんいらっしゃいますよね。
「全体的にラフな感じに仕上げたい」「目に飛び込んでくるほどのインパクトが欲しい」など、鑑賞者に「どのような印象を残すか」を考えながら、「キャラクターの何を表現したいのか」を追求するイラストレーターの方は多いと思います。
キャラクターイラストの印刷をする場合、用紙選択の基準を「作品を艶やかな表現にしたいかどうか」を軸に考えてみると良いのではないかと思います。
艶やかな表現、透明感を求めるなら「光沢系用紙」
艶やかな表現を求めるのであれば光沢系の用紙がオススメです。特に「【EPSON】写真用紙クリスピア高光沢」というEPSONから販売されている用紙は、写真・イラストともに人気があります。
(↑クリスピアの例。人物写真の印刷の一例になってしまいますが、この光沢感を見てほしい。きれいな反射は圧巻。)
光沢系の用紙の中でも、クリスピアは用紙自体の白さが際立っているため、イラストをくっきりと映し出し、透明感と高級感の演出ができる、ということが人気の理由ですね。もし、キャラクターの持つ透明感や鮮やかさをより引き出したい場合は、オススメできる用紙のひとつと言えます。
落ち着いた雰囲気、キャラクターの持つ世界観を重視するなら「マット系用紙」
マット系の用紙の場合は、なんといっても落ち着きのある上品な印象を与えることができる点が魅力です。艶やかな表現よりも、キャラクターの持つ雰囲気や世界観をじっくりと表現したい方はマット系の用紙をオススメします。
キャラクターのイラストの印刷では、一枚絵にしたときのラフさ、というか質素な感じが妙にしっくりくるのですが、そこにハマるイラストレーターは結構いらっしゃると思います。特に「【EPSON】PXプレミアムマット紙」は多くの方からご支持をいただいています。
(↑プレミアムマット紙の一例。光沢感はありませんが、素朴な色合いがたまりません。)
描き手の「キャラクターの雰囲気を大切にしたい」という想いや、作品の「魅力」をそのまま素直に表現するには、プレミアムマット紙はぴったりの用紙かと思います。
〈キャラクターイラストにおすすめのPHOTOPRI取扱用紙〉
より専門的な仕上がりを求める方へ: PHOTOPRIでは、色調補正サービス(有料)もご用意しています。用紙の特性を最大限に活かし、よりイメージに近い色再現を目指したい方はぜひご相談ください。
【幾何学的イラスト編】シャープさ際立つおすすめ用紙
直線や曲線、色の組み合わせが美しい幾何学イラスト。
次に、上の写真のような幾何学的なアート作品についてです。直線や曲線などシンプルな要素で構成され、どこか数学的な印象も受けるイラストですね。
こういったテイストの作品の場合、光沢系の用紙は非常に使いやすく、人気も高いです。中でも「【EPSON】プロフェッショナルフォトペーパー厚手光沢」は特におすすめです。
直線や曲線、色の塗り分けといったシンプルな手法で制作されたイラストは、作品自体がもつ特性も「シンプル」で「シャープ」なものになるかと思います。(もちろん、シンプルな手法で複雑な印象を作り上げる作家さんもいらっしゃいます。)
プロフォト厚手光沢は、用紙表面に目立つテクスチャ(凹凸)がないため、「シンプルなものをシンプルに、美しく」という忠実な再現をすることができるのです。また、色再現性(再現できる色の範囲の広さ)については、一般的にマット系の用紙よりも光沢系の用紙のほうが高いと言えます。つまり、光沢系の用紙のほうが鑑賞時に色彩がより鮮やかに感じられるということです。
とはいっても、マット系用紙でも大きく色味が変わって印刷されてしまうわけではありません。マット系の用紙でも色再現性の高いものはありますが、光沢系の用紙のほうがモニターで見た色との差異が出にくく、安定した出力をしやすい傾向があります。
このような幾何学的なテイストのイラスト印刷で、ディスプレイで見たときと実際の印刷物の色味の差異を極力なくしたい、というご要望は多くいただきます。作品づくりをお手伝いする立場として、できる限り忠実な色再現を目指すことは非常に重要だと考えています。
〈幾何学的イラストにおすすめのPHOTOPRI取扱用紙〉
こだわり派にはファインアート紙も: もし、幾何学模様でも少し変わった質感や深みを出したい場合は、ハーネミューレ Photo Rag Metallic のようなメタリック調のファインアート紙も面白い表現ができます。作品に新たな一面を加えたい場合に検討してみてください。
【風景イラスト編】雰囲気を伝えるおすすめ用紙
自然の雄大さや、街並みの空気感を伝える風景イラスト。
最後に、風景のイラストです。風景イラストはアナログ・デジタルに関わらず、色の重なりや光の表現が複雑で、その美しさに惹かれる方は多いのではないでしょうか。
「自然」を対象にした味わいのあるイラストの場合、鑑賞者に与えたい印象としては「素朴さ」や「温かみ」であることが多いように感じます。事実、このような風景イラストの場合は、マット系の用紙でのご注文が多い傾向にあります。
(もちろん、上の写真で説明すると、煌びやかな海の街ではなく、どっしりと構えた山に佇む家や木々なので、素朴さを追求したほうがしっくり来ると思いますが、もう少し華やかさや色の鮮やかさを前面に出したい場合は、マット系ではなく光沢系の用紙でも面白い表現ができるかもしれません。)
マット系の用紙の中でも、特におすすめなのが「【EPSON】MC画材用紙」です。この用紙は、表面が少しざらざらとしていて、印刷物に立体感や深みを加えることができるという点が大きな特徴です。
用紙表面のわずかな凹凸が、作品に豊かな表情を与えます。
この「ざらざらしている」というのは、用紙表面に微細な凹凸があるということです。この凹凸にインクが乗ることで、光の当たり具合によって微妙な陰影が生まれ、離れて観たときに作品が立体的に感じられるわけです。また、MC画材用紙は「絵画的」な印象を与えることも得意です。
(「絵画的」という点で言えば、【PICTRAN】局紙も素晴らしい用紙ですが、こちらは高級ファインアート紙なので、ここぞという特別な作品にご利用いただくのが良いかと思います。)
デジタルで描かれた風景イラストでも、アナログ画材で描いたような温かみや質感を加えることができるのは、MC画材用紙の大きな魅力かと思いますので、ぜひ一度お試しください。また、日本の伝統的な風景や、和風のテイストを持つイラストには、阿波和紙などの和紙も独特の風合いが出ておすすめです。
〈風景イラストにおすすめのPHOTOPRI取扱用紙〉
迷ったらコレ!イラスト印刷で失敗しにくい「マット系用紙」のすすめ
ここまで様々なイラストのテイストと用紙についてお話ししてきましたが、「結局、自分のイラストにはどの用紙が一番いいの?」と悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
イラストの印刷に「絶対に向いている用紙」「絶対に向いていない用紙」があるのかというと、これは一概には言えません。なぜなら、使用用途や印刷の目的、そして何よりもアーティストが「何を表現したいか」によって、最適な用紙は変わってくるからです。
例えば、光沢感の強い用紙を、太陽光が直接当たる場所や強い照明の下で展示したら…きっと反射がきつくて、作品をじっくり鑑賞するどころではなくなってしまうかもしれませんよね。
そういった意味では、多くの場合において、マット系の用紙を選択することが、比較的失敗の少ない用紙選びに繋がるのではないかと私たちは考えています。
マット系の用紙に印刷をする大きなメリットとして、「目が疲れにくい」という点が挙げられます。反射が強いものをずっと観ていると、どうしても目が疲れてきませんか?(私だけだったらどうしよう…と少し心配になりますが。)目が疲れにくいということは、作品の目の前で鑑賞者の方が立ち止まってくれる時間を長くすることができる、ということです。そして、長い時間作品と向き合ってもらえれば、より一層、作品の世界観に引き込まれていくと思うのです。
実際に、私たちPHOTOPRIにご依頼いただく多くのイラストレーターの方々も、マット系の用紙を選択されています。もちろん、これが全てではありませんが、皆さんの用紙選びのヒントになれば嬉しく思います。
PHOTOPRIでは、様々な種類のマット系用紙をご用意しています。ぜひ一度ご覧になってみてください。
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ここまで、イラストのテイストごとにおすすめの用紙や選び方のポイントをお伝えしてきました。しかし、どんなに言葉で説明しても、実際に自分の目で見て、手で触れてみないとその質感や色味はなかなか伝わりにくいものです。
車を買う時には一度試乗をしてみるように、本格的なプリントをする前に、まずはPHOTOPRIの「お試しプリント」をご利用いただき、ご自身の目で用紙の品質を体験してほしいと私たちは考えています。
光沢紙、マット紙、ファインアート紙、和紙など、多岐にわたる用紙それぞれが持つ風合いや手触り、インクの乗り方や色再現の違いなど、実際に印刷物を手にしてみないと分からないことはたくさんありますよね。たくさんの用紙の中からご自身の作品にベストな一枚を選択しようとしても、いきなりは難しいと思います。「どれを選んだら良いのか分からない…」という方は本当に多いのです。
PHOTOPRIの「お試しプリント」は、ご自身のイラストデータを使って、気になる用紙に出力することができます(A5サイズまで)。お好みに応じた用紙を選べるお試しセットもご用意しておりますので、ぜひ一度ご活用いただき、その品質をお確かめください!
また、PHOTOPRIで取り扱っている主要な用紙を実際に手に取って比較できる「全用紙サンプル」もご用意しています。こちらも合わせてご検討いただけると、より納得のいく用紙選びができるはずです。※時期によって用紙の数が変動する可能性がございます。
用紙選びは、あなたのイラスト作品の最終的な印象を大きく左右する、とても大切な工程です。私たちPHOTOPRIは、あなたの作品づくりを全力でサポートいたします。用紙選びで迷ったら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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