マット紙とは?プロが教える光沢紙との違いと作品別おすすめ用紙【完全ガイド】
目次
この記事について

PHOTOPRI(フォトプリ)
プロ品質の写真プリントサービス
「PHOTOPRI(フォトプリ)」は、写真展クオリティのプリントを提供する専門店です。一枚一枚の色を丁寧に調整し、20種類以上の用紙から最適なものを提案。あなたの作品が持つ魅力を最大限に引き出すお手伝いをします。大切な作品を、最高の形で残しませんか?
マット紙とは?プロが教える光沢紙との違いと作品別おすすめ用紙【完全ガイド】
作品をプリントする際、多くの人が最初に直面するのが「用紙選び」の壁です。「マット紙」と「光沢紙」、どちらを選べばいいのだろう? なんとなく「マット紙は落ち着いた感じ」というイメージはあっても、その真の魅力や、自分の作品に本当に合っているのか、確信が持てない方も多いのではないでしょうか。
用紙選びは、作品の最終的な印象を決定づける、非常に重要なクリエイティブな工程です。私たちPHOTOPRIは、日々多くのプロクリエイターの皆様の作品制作に携わる中で、用紙一枚一枚が持つ力と可能性を目の当たりにしてきました。
この記事では、単にマット紙を説明するだけでなく、その特徴から光沢紙との徹底比較、そして写真・イラストといった作品ジャンルごとのおすすめ用紙まで、あなたが最適な一枚を選び抜くための全てを、プリントのプロの視点から解説します。
まず知りたい!マット紙の基本的な特徴とは?
マット紙とは、その名の通り「マット(matte = つや消し)」な質感を持つ用紙の総称です。表面のコーティングによって光沢が抑えられており、光の反射が少ないため、どの角度からでも作品をじっくりと鑑賞することができます。
マット紙の主なメリット
- 落ち着いた雰囲気:光沢がないため、しっとりと深みのある、アーティスティックな仕上がりになります。
- 鑑賞しやすい:照明の反射を気にする必要がなく、作品そのものに集中できます。特に展示会場での使用に適しています。
- 指紋が付きにくい:表面がサラサラしているため、光沢紙に比べて指紋や汚れが目立ちにくいのも嬉しいポイントです。
- 柔らかな色彩表現:インクが紙に染み込むように定着するため、色のコントラストが抑えられ、柔和で優しい色調を表現するのに長けています。
一言でいうとマット紙は…
作品の内容を静かに、そして深く伝えたいとき、鑑賞者にじっくりと世界観に浸ってほしいときに最適な「鑑賞のための用紙」と言えるでしょう。
【徹底比較】マット紙 vs 光沢紙 あなたの作品にはどちらが最適?
マット紙の魅力をより深く理解するために、対極にある「光沢紙」と比較してみましょう。どちらが良い・悪いではなく、あなたの作品が持つ特性や、伝えたいイメージに合わせて選ぶことが重要です。
比較項目 | マット紙 | 光沢紙 |
---|---|---|
表面の質感 | しっとり、サラサラとした手触り | ツルツルとして滑らか |
光の反射 | 少ない(反射を抑える) | 多い(光を反射し輝く) |
シャープさ | 柔らかく、落ち着いた印象 | くっきり、シャープな印象 |
色の鮮やかさ | 深みがあり、落ち着いた発色 | 彩度が高く、鮮やかな発色 |
指紋の付きにくさ | 付きにくく、目立ちにくい | 付きやすく、目立ちやすい |
おすすめの作品 | ポートレート、モノクロ写真、イラスト、クラシックな風景、アート作品 | 記念写真、スナップ写真、鮮やかな風景、ポスター、シャープに見せたい作品 |
この比較からもわかるように、写真の感動を「記録」として鮮やかに残したい場合は光沢紙、写真やイラストを「作品」として深く表現したい場合はマット紙が選ばれる傾向にあります。
作品別!PHOTOPRIがおすすめするマット紙の選び方
PHOTOPRIでは、一般的なマット紙から、世界中のアーティストに愛される最高品質のファインアート紙まで、幅広いマット紙のラインナップをご用意しています。あなたの作品に最適な一枚を見つけるためのヒントをご紹介します。
【写真作品におすすめのマット紙】
写真、特にファインアートとして表現したい場合、用紙の持つ風合いや長期保存性が重要になります。
-
Hahnemuhle Photo Rag (ハーネミューレ フォト・ラグ)
コットン100%の、まさにマットファインアート紙の代表格。柔らかな質感と、驚くほど豊かな階調表現力で、モノクロ写真からポートレートまで、作品の格を一段上に引き上げてくれます。 -
EPSON Velvet Fine Art Paper
その名の通り、ベルベットのような滑らかな面質が特徴。高級感のある仕上がりで、写真展などで他の作品と差をつけたいときにおすすめです。
【イラスト作品におすすめのマット紙】
イラストの繊細なタッチや、独特の色合いを再現するには、インクの乗りや紙の地色が鍵となります。
-
EPSON MC画材用紙
自然で落ち着いた風合いを持ち、水彩画や色鉛筆で描いたような柔らかなイラストの表現に最適です。コストパフォーマンスも良く、グッズ制作にも人気です。 -
PICTRAN 局紙 (きょくし)
和紙のような独特のテクスチャーを持ちながら、インクの発色が良いのが特徴。和風イラストや、個性的な質感を出したい作品に力を発揮します。
【まずは試したい!万能なマット紙】
-
EPSON PXプレミアムマット紙
クリアでシャープな再現性を持ちながら、マット紙特有の落ち着きも兼ね備えています。写真からイラスト、カタログ、ポートフォリオまで、幅広い用途に対応できる万能選手です。
迷ったら、まずはお試しを。失敗しない用紙選びの方法
「説明を読んでも、まだ決めきれない…」そう感じるのは当然のことです。作品にとって最高のパートナーとなる用紙を見つける一番の近道は、実際に自分の目で見て、手で触れてみることです。
PHOTOPRIでは、そのための2つのサービスをご用意しています。
- 全用紙サンプル: 全23種類の用紙の質感を、あなたの手元で直接確認できます。光にかざしたり、手で触れたりすることで、カタログスペックだけでは分からない違いが明確になります。
- お試しプリント: あなた自身の作品データを、気になる用紙にA5サイズでプリントしてお届けします。ご自身の作品との相性を、本番前に確かめられる最も確実な方法です。
高価なファインアート紙や大判プリントで後悔しないためにも、ぜひこれらのサービスをご活用ください。
PHOTOPRIだからできる、マット紙の魅力を最大限に引き出す印刷品質
最高の用紙を選んだとしても、それを活かす印刷技術がなければ意味がありません。PHOTOPRIは、マット紙が持つ繊細な表現力を最大限に引き出すための技術と哲学を持っています。
なぜPHOTOPRIのプリントは違うのか?
それは、多くの印刷所が行う「CMYK変換」をせず、デジタルデータの持つ豊かな色彩をそのまま再現する「RGBダイレクト印刷」にこだわっているからです。
特にマット紙は、CMYK変換によって色が沈みやすく(くすんで見えやすく)なることがあります。しかし、私たちのRGB印刷なら、あなたがモニターで調整した繊細な色合いや、Adobe RGBの広い色域で撮影された鮮やかな色彩を、失うことなく紙の上に表現できます。
さらに、一般的なプリントの数倍にもなる「2880dpi」の超高解像度印刷により、マット紙の微細なテクスチャーと、作品のディテールを両立。ただの印刷物ではない、息づかいまで感じられるような「作品」をお届けします。
私たちの技術的なこだわりについては、サービス紹介ページで詳しく解説しています。
まとめ:マット紙を制して、作品表現を新たな高みへ
マット紙は、ただ光沢がないだけの紙ではありません。作品の持つ世界観を深く、静かに、そして豊かに伝える力を持った、非常に奥の深い表現メディアです。
- 光の反射を抑え、作品鑑賞に集中できる
- しっとりと落ち着いた、アーティスティックな雰囲気を演出する
- 写真にもイラストにも、目的に合わせた最適な一枚がある
この記事を参考に、ぜひあなたの作品にぴったりのマット紙を見つけてください。そして、そのポテンシャルを最大限に引き出すPHOTOPRIのプリント品質を、あなた自身の目でお確かめください。
関連キーワード
この記事を書いた人

PHOTOPRI(フォトプリ)
プロ品質の写真プリントサービス
「PHOTOPRI(フォトプリ)」は、写真展クオリティのプリントを提供する専門店です。一枚一枚の色を丁寧に調整し、20種類以上の用紙から最適なものを提案。あなたの作品が持つ魅力を最大限に引き出すお手伝いをします。大切な作品を、最高の形で残しませんか?