【全用紙比較】用紙の違いを知ろう!
この記事では、
「用紙の色味の違いを知りたい」
「用紙そのものの簡単な特徴を知りたい」
「私が気になってるこの用紙は写真向け?イラスト向け?」
などのお悩みを持った方に向けて書かせていただきます。
目次
光沢紙
写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | |
用紙 |
プロフォト 厚手光沢 |
プロフォト 絹目 |
プロフォト微光沢 | クリスピア | Canonラスター | モノシルク |
表面仕上げ |
光沢 |
絹目調 |
光沢 |
光沢 |
微粒面光沢 |
微光沢 |
紙厚 |
0.27mm | 0.27mm |
0.27mm |
0.3mm |
0.26mm |
0.23mm |
ベース材質 |
RC紙 | RC紙 | RC紙 | RC紙 | RCベース | |
色再現性 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | |
用紙 | セミグロス | 局紙 | ファインアートパール | フォトラグバライタ | フォトラグメタリック |
表面仕上げ | 微粒面光沢 | パール調 | ハイグロス | メタリックハイグロス | |
紙厚 | 0.295mm | 0.43mm | 0.4mm | 0.39mm | 0.47mm |
ベース材質 | コットン | ||||
色再現性 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
〈マット紙〉
写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | |
用紙 | プレミアムマット紙 | 画材用紙 |
ベルベットファインアート紙 |
フォトラグ | トーション | ジャーマンエッチング |
表面仕上げ | マット | テクスチャーマット | マット | マット | マット | マット |
紙厚 | 0.25mm | 0.29mm | 0.48mm | 0.3mm | 0.50mm | 0.50mm |
ベース材質 | 紙(コットンベースではありません) | コットン100% | αセルロース | αセルロース | ||
色再現性 | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
〈和紙〉
写真(色相環) | 写真(色相環) | 写真(色相環) | |
用紙 | 楮 厚口 白 | 雲流 薄口 白 | 忌部 薄口 白 |
表面仕上げ | |||
紙厚 | 0.23mm | 0.13mm | 0.15mm |
ベース材質 | 楮(こうぞ) | 楮(こうぞ) | 楮(こうぞ)、麻 |
色再現性 | 〇 | 〇 | 〇 |
〈キャンバス〉
写真(色相環) | 写真(色相環) | |
用紙 | マットキャンバス | サテンキャンバス |
表面仕上げ | マット | 光沢 |
紙厚 | 0.475mm | 0.5mm |
ベース材質 | コットン/ポリエステル | コットン/ポリエステル |
色再現性 | 〇 | 〇 |
ひとこと用紙レビュー
普段から用紙との触れ合いが多いPHOTOPRIスタッフが各用紙のレビューをいたします!
詳細を知りたい方は各用紙の特徴をおさえた記事がありますので、そちらもご覧ください!
〈光沢系用紙〉
【EPSON】プロフォト厚手光沢
プロフォト厚手光沢は、プロフォトシリーズの中でも特に光沢感のある用紙です。
きつすぎない反射は、写真やイラストを画像データで見るときよりも、さらに明るい印象を与えてくれます!
お子様の写真やウェディングフォトなどにはパッと明るい華やかさを加えてくれるため最適と言えますね。
【EPSON】プロフォト厚手絹目
表面のテクスチャが際立つ大人気の用紙。
人物写真をプロフォト厚手絹目で印刷してみると、人肌のなめらかな表現に驚くと思います。
風景写真やモノクロ写真など、たくさん活躍の場がある用紙ですので、汎用性の高さがうかがえますね!
【EPSON】プロフォト厚手微光沢
光沢感が絶妙ですね。
落ち着いた仕上がりを目指すのであれば、プロフォト厚手微光沢はオススメ!
光沢感をおさえた用紙で出力された作品は、展示されたときに見やすいというメリットもあります。
【EPSON】写真用紙クリスピア高光沢
光沢感が美しい高光沢用紙。
青色の表現がやや紫色寄りとなりますので、海や青空などの青色を主体とした写真やイラストを印刷する際は注意が必要です。
モノクロ写真やウェディングフォト、お宮参りなど、子どもとの記念写真の印刷によく採用されます。
【Canon】微粒面光沢ラスター
ラスターのテクスチャはプロフォト厚手絹目よりも細かいため、より滑らかな反射を得られます。
赤色の表現が得意なため、ポートレートの印刷に人気です。「あったかい」表現が素晴らしい!
【ILFORD】Mono Silk Warmtone
「ウォームトーン」ということでこちらも暖色系の仕上がりに。
モノクロの作品を印刷したときなど、明暗を表す際の滑らかさには感動します。
暖かさを得られるため、バリッとしたかっこよさを求める写真やイラストにはやや不向きかも。
【PICTRICO】セミグロスペーパー
ピクトリコシリーズからセミグロスペーパー。
この用紙の青色の表現が好きなんですよね。
青色のみならず、白色も他の光沢紙よりも「白く」見せてくれますので、雪景色などの白さを伝えたい場合には大いに活躍してくれます。
汎用的に使える人気のある用紙です!
【ピクトラン】局紙
局紙は用紙自体の特徴がほかと違います。
唯一無二とはこの用紙のことを言うのかもしれません。
用紙の色はややクリーム色なのでデータの色味をそのまま表現するのには向いていませんが、各色のインクの乗り方が強く、光沢感も相まって独特の「てり感」が出ます。
アシッドなイラスト印刷もかっこよさが引き立ちますので気になっている方はぜひ!
【Hahnemuhle】FineArt Pearl
ブライトホワイトと呼ばれる白地の用紙は、カラー写真はもちろん、モノクロ写真とも相性が良いです。
イラストでの採用はあまりありませんが、絵画風の作品であれば用紙との相性も良し!
はっきりとした白地の用紙、パール調による上品な光沢感による色表現と、このあたりが人気の秘訣でしょうか。
【Hahnemuhle】Photo Rag Baryta
フォトラグBRはファインアートパールと比肩する用紙の強みがあります。
フォトラグBRは用紙表面のテクスチャと光沢感が相まって表現力に富んだ作品となります。この用紙でよくあるご注文はポートレートや風景写真でしょうか。
深みのあるコントラストの表現を得意としているため、合わない写真はほぼない…?(個人的推し用紙)
【Hahnemuhle】Photo Rag Metallic
これまた特徴的な用紙の登場です。
シルバーメタリックの輝きのある用紙は、他にも生産しているメーカーがありますが、ここまでのギラギラ感はHahnemuhleならではです。
どの用紙もパッ明るい印象を与えてくれるHahnemuhleシリーズですが、フォトラグMetは「用紙そのもの」に目が行ってしまいますね。
諧調表現に関してはファインアートパールやフォトラグBRのほうが高レベルですが、一度は手に取ってみてはいかがでしょうか。
〈マット系用紙〉
【EPSON】PXプレミアムマット紙
PHOTOPRIで取り扱っているマット系用紙の代表格のひとつ。
用紙表面が滑らかな仕上がりのため、写真やイラストをすっきりと見せてくれます。
スレやすいという欠点はあるものの、黒の締まりもよく大人気です!
【EPSON】MC画材用紙
こちらがもうひとつの大人気用紙。
プレミアムマット紙のようなスムースな用紙表面とは違い、テクスチャがあることが画材用紙の特徴です。
赤色の表現はやや色が落ちてしまいますが、ほかの色は再現性が高く、プレミアムマット紙よりも紙の厚さもあるため、扱いやすいことも魅力。
【EPSON】Velvet Fine Art Paper
イラストの印刷で「色が暗くなってしまう…」と悩まれている方、ぜひ一度この用紙をお試しください。
発色も良く、色再現性も高く、国産品のため手に入りやすいという3拍子揃ったすごいやつ。
メーカー販売サイズの関係で、A2までが印刷可能領域ですが、この用紙も大人気!
【Hahnemuhle】Photo Rag
データの色味に限りなく忠実に表現したい、という要望に応えてくれる用紙です。
マット系用紙は色味が変わりがちな中、それを感じさせないのは頼もしいです。
黒色の締まりも良いことから濃淡の表現も上手。
「もうちょっとこうだったらいいのに…」と不満を感じたことがないです。
マット系の用紙に写真を出力すると、例えば建物の窓や木の幹の部分など、細かいところまでっ表現されず、画がつぶれてしまうことがあるのですが、フォトラグは比較的ディテールを保ってくれます。
【Hahnemuhle】Torchon
水彩画紙のような印象を与える用紙。
まるで波をうっているようなテクスチャはパステル調の淡い表現に向いていると感じます。
また印刷をすると緑色が暗く変わりやすいのですが、トーションはその明るさを保ってくれますので、緑色を基調とした作品で使ってみてはいかがでしょうか。
【Hahnemuhle】German Etching
ジャーマンエッチングは、パッと明るい印象を与えてくれます。
色が沈むことなく鮮やかさを保ってくれるのは、マット系用紙の中では珍しい。
写真よりもイラストでの印刷をオススメします。
0.50mmと用紙の厚みもあるため、歪みや反りがないというのも嬉しいポイントです!
〈和紙〉
楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)、三椏(みつまた)といった植物由来の天然素材を使った和紙。
日本国内にも和紙メーカーは多々ありますが、PHOTOPRIで取り扱いのあるインクジェット和紙は阿波和紙を採用しています。
【阿波和紙】楮 厚口 白
和紙シリーズの中で一番ご注文の多い用紙がこちら。
和紙はほかのマット系用紙と比べてどうしても色が沈みやすいですが、楮は比較的使いやすいと思います。
光が差し込んでいる様子を撮影した写真などは、幻想的な淡い表現をしてくれるため、とてもきれいです。
厚口の用紙なので、展示作品の印刷のみならず、飲食店でのメニューに使うこともあります。
【阿波和紙】雲流 薄口 白
楮の植物繊維をあえて筋状に細長く残し、目で見てとれる特徴に仕上げた用紙が雲流です。
和紙らしさを強調したこの用紙は、和テイストなイラストや写真にぴったり。
日本国内でよく見る木の花(桜や梅)の写真、イラスト印刷で、ピンク色の表現は淡さが際立ちます。
薄口の用紙のため、大判印刷では折れやすさもあり操作をするのがやや難しい。
【阿波和紙】忌部 薄口 白
和紙の中でも安価で使いやすい用紙。
主原料には麻と木材パルプを使用し、うっすらと入った簀の目(すのめ)が特徴的です。
光を透かした展示方法もおすすめされているので、和紙を使った展示はより幻想的な空間づくりになりますね。
〈キャンバス〉
【EPSON】プレミアムマットキャンバス
キャンバス地ならではの素材感を活かしたメディア。
写真、油彩画、絵画のレプリカ作成など、画質にこだわる方にはオススメです!
マットな質感は、深みのある落ち着いた色彩表現ができます。
【EPSON】プレミアムサテンキャンバス
厚くて柔らかなコットンとポリエステル混紡の光沢タイプのキャンバス地のメディアです。
特に油彩画などの印刷では、油絵具の塗布層に近いツヤ感が得られます。
くどさを感じない光沢感にはうっとり。
〈取扱用紙〉
- 【Hahnemuhle】Photo Rag <商品ページへ>
- 【Hahnemuhle】German Etching <商品ページへ>
- 【Hahnemuhle】Torchon <商品ページへ>
- 【Hahnemuhle】FineArt Pearl <商品ページへ>
- 【Hahnemuhle】Photo Rag Baryta <商品ページへ>
- 【Hahnemuhle】Photo Rag Metallic <商品ページへ>
お試し印刷してみませんか?
車を買う時は一度試乗をするように、プリントをする前に、まずはお試し印刷をご利用いただき、ご自身の目で用紙を体験してほしいと思っています。
光沢紙、マット紙、ファインアート紙、和紙など多岐に渡る用紙それぞれがもつ風合いや手触り、色写りなど、実際に印刷物を手にしてみないと分かりませんよね。
たくさんの用紙の中からベストなものを選択しようとしても、いきなりは難しいと思います。どれを選んだら良いのか分からないという方は本当に多いのです。
お試し印刷は、ご自身の写真データを使って出力することができます。
お好みに応じたお試しセットをご用意しておりますので、是非一度ご活用ください!