【知らずに失敗!?】印刷データを送る前に知っておきたい解像度の設定とは?
写真展品質の大判プリントサービス"PHOTOPRI"の代表、松邑です。
プロのカメラマンとしても活動させていただいてます!
今回は印刷物を美しく仕上げるために重要な「解像度」についてのご紹介をさせていただきます!
1.そもそも解像度ってなに?
印刷会社に依頼するとき、「解像度は〇〇ppi推奨です」という記載を見かけたことがあると思います。
PHOTOPRIでも推奨解像度は「300~350ppi」を基本としております。
この「ppi」もしくは「dpi」という単位がついている数字が解像度です!
(ppiとdpiの違いについては長くなるので割愛させていただきます)
この数字が低い(画質の悪い)画像をご入稿いただいた場合、プリンターの性能を活かしきれずに粗い仕上がりとなってしまいます。。。
デジタル画像は小さな色の粒が集まってできています。
この色の粒のことを「ピクセル」または「画素」と呼びます。
ピクセルの数が多いほどより精細な表現ができるため、画質が良い画像となります!
(カメラの撮影画像の精細さをあらわす言葉としてよく「〇〇万画素」という表現がされますよね!)
解像度の「ppi」という単位は「Pixels Per Inch」を省略したものです。
これは「1インチ四方の1辺に何個ピクセルが並んでいるか」という意味です。
日本人にはインチという単位はあまり馴染みがありませんが、
1インチ=2.54cmですので「2.54cmの範囲に何個ピクセルが並んでいるか」と覚えるとわかりやすいかと思います。
ざっくりいうと、解像度は「ピクセルを並べる密度」のことだということです。
2.解像度変更でありがちなミス
PHOTOPRIでは、著しく画質が粗い画像は出力前に確認のご連絡をさせていただいております。
(どのくらいの粗さまでを許容とするかはどうしても主観によりますので、確実ではないことをあらかじめご了承ください。。)
「画質が粗い」と言われた時の対応でよくあるミスとして「同じ画像の解像度の数字だけを変える」というものがあります。
例えば、Adobe Photoshopではこのような画面から解像度を変えられます。
A4サイズ(297*210mm)で解像度が「72」の画像を「350」に修正しようとすると・・・
画像の実寸サイズが61*43mmまで小さくなってしまいました!
解像度は「ピクセルを並べる密度」のことですので、解像度を高く変えた分だけ画像の実際のサイズが小さくなってしまうということですね。
解像度の数字だけが合っていても、これではA4サイズの印刷には適していません。。。
言い換えると、解像度をどれだけ変えても、元々のピクセル数が増えない限り画質は良くならないということです。
Photoshopの場合、「再サンプル」にチェックを入れていると画像サイズを変えずに解像度だけを変えることができますが、
これはアプリケーションが足りないピクセル数を無理やり補ってくれるという機能になります。
「再サンプル」を使っても画質は良くならないのでご注意ください!
元々のピクセル数は、
デジタルイラストであれば、絵を描き始める前に新しいキャンバスを作成した時
カメラであれば、撮影をした時/画像を書き出した時
に決まってしまっています。
AIなどを使って無理やり高画質化することはできますが、それはまた別の技術ですので省略させていただきます。
PHOTOPRIのサービスでもお客様の画像を高画質化できれば良いのですが…涙
3.まとめ
印刷用の画像をご用意いただくときは
「①印刷したい実寸サイズで」
「②推奨解像度に合わせる」
という2項目を満たすと理想的です。
A4サイズ(297*210mm)、350ppiで画像を作成したいけどそれって何pixelあればいいの!?と迷ったときにはこちらのような自動計算ツールもありますのでお役立てください!
(外部サイト様へのリンクになります)
お手持ちの画像がきれいに印刷できるか不安な場合、ぜひ事前にご相談くださいね!