【徹底比較!】紙の質感まで作品に。4種類の和紙プリントから見る表現の違い【印刷してみた】
目次
この記事について

PHOTOPRI(フォトプリ)
プロ品質の写真プリントサービス
「PHOTOPRI(フォトプリ)」は、写真展クオリティのプリントを提供する専門店です。一枚一枚の色を丁寧に調整し、30種類以上の用紙から最適なものを提案。あなたの作品が持つ魅力を最大限に引き出すお手伝いをします。大切な作品を、最高の形で残しませんか?
【先に結論】今回比べた和紙4種は、素朴な毛羽立ちと温かみのある仕上がりなら楮、長い繊維が透けて印象的な質感を加えるなら雲流、なめらかで細部の描写と和紙の風合いを両立するなら竹和紙、黒の表現力と重厚な仕上がりなら局紙が向いています。
「普通の写真用紙ではなく、少し変わった風合いで作品を残したい」
「和のテイストを取り入れたり、温かみのある表現に挑戦してみたい」
そんな方におすすめしたいのが、和紙への写真・アートプリントです。
和紙と聞くと「書や水墨画のための紙」というイメージがあるかもしれませんが、インクジェットプリントに対応した和紙は、写真やイラストとも相性が良く、他の紙には出せない独特の柔らかさや空気感を生み出します。
今回は、PHOTOPRIで取り扱っている和紙から、4種類。
「阿波和紙(Awagami Factory)」から「楮(こうぞ)厚口 白」「雲流(うんりゅう)薄口 白」「竹和紙 170g/m2」の3種、そして和紙でありながら圧倒的な写真表現力を持つ【PICTRAN】の「局紙(きょくし)」を比較していきます!
それぞれの紙の質感や、色や見え方、写真・イラストとの相性を、実際のプリント例を交えながらご紹介します。
ブログを書いたスタッフS:
美術大学で写真を学んだあと、印刷好きが高じてPHOTOPRIでお客様のご対応を担当しています。休日は写真作品の制作をしたり、出版社のお仕事のお手伝いもしています📷
今回の記事が、皆さまの作品づくりの参考になれば幸いです!
和紙の個性を活かす4つのポイント
和紙は、一般的なマット紙やファインアート紙とは異なる、独自の質感を持っています。
大きな特徴は、原料となる植物の「繊維感」と、和紙ならではの柔らかな質感です。
同じ写真やイラストでも、和紙にプリントすることで、紙の繊維や表面の風合いが作品に重なり、手仕事を感じさせるような温かみのある仕上がりになります。
今回比較する4種類は、それぞれ異なる個性を持っています。
「どの和紙を選べばいいのかわからない」という方は、作品にどんな表情を加えたいかを基準に選んでみるのがおすすめです。
ここからは、和紙の用紙選びの参考になるよう、「繊維と質感」「黒の締まりと階調」「光の表現」「肌の表現」という4つの視点から、プリントの仕上がりの違いをご紹介します。
■ 繊維と質感を活かす
和紙プリントの用紙選びで、まず注目したいのが表面のテクスチャです。
繊維がはっきり見えるもの、なめらかなもの、独特の模様が入っているものなど、紙そのものの表情が作品の見え方に大きく影響します。
4種類の用紙の比較
楮は竹和紙と比較すると、やや用紙の目がはっきりとしています。
竹和紙は厚みもしっかりとあるものの、柔らかな繊維感があるため、重たい印象にはなりにくい仕上がりです。
雲流は名前の通り「雲が流れるような」模様が紙全体に広がっています。
局紙はかつて紙幣や証券にも用いられた伝統的な和紙で、独自の黄色味がかったベースカラーも特徴です。
それでは一枚ずつ見ていきましょう。
和紙の代表的な原料である「楮」を使った、スタンダードな和紙らしい風合いを持つ用紙です。
表面には細かな凹凸や繊維の毛羽立ちがあり、4種類の中でも特に自然な紙の表情を感じやすい仕上がりです。写真やイラストに、素朴で温かな印象を加えたい場合にもよく合います。
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長く細い繊維が流れるように入っており、4種類の中でも特に紙の模様が目を引きます。
作品だけでなく、紙そのものの表情も含めて楽しみたいときに向いています。
一方で、紙の繊維感がしっかりしているため、作品そのもののテクスチャをすっきり見せたい場合には、竹和紙なども選択肢になります。
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表面は比較的なめらかで、繊維の存在感も控えめです。
和紙らしいやわらかさを残しながら、写真やイラストなど、作品そのものの表情をすっきり見せやすい質感です。
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表面には和紙特有の細かなちりめん状のシワがあり、近くで見ると紙そのものの表情が感じられます。
細かな質感が作品に重なることで、植物や風景などの被写体にも独特の立体感が生まれます。植物のリアリティが増し、目の前に実物があるかのような印象です。
スタッフのコメント:
自然な紙の質感をしっかり感じたいなら楮、紙の模様も作品の一部として楽しみたいなら雲流、和紙らしさを残しながらすっきり見せたいなら竹和紙、紙の質感と細かな描写を両立したいなら局紙、というように、作品に加えたい表情から選ぶとわかりやすいと思います。
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■ 黒の締まりと階調を見る
和紙にプリントする場合、インクが紙の繊維や表面に入り込むため、一般的な写真用紙と比べると、黒が少し柔らかく見える傾向があります。
この「柔らかな黒」は和紙プリントの魅力のひとつですが、用紙の種類によって黒の締まり方や暗部の見え方には違いが出ます。
今回は、モノクロ写真を使って、4種類の和紙の黒の表現と階調を比較していきます。
4種類の用紙の比較
こちらも1枚ずつみていきましょう。
用紙下部のアスファルト部分を見てみると、黒がやや柔らかく見え、暗部も全体的に落ち着いたトーンに仕上がっています。
細かな繊維の質感も重なるため、写真全体に穏やかな印象を加えたい場合に合う仕上がりです。
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引きの写真で見ると、長い繊維の存在感は少し落ち着きます。
一方で、暗部には紙の模様が重なるため、一般的な写真用紙とは異なる独特の表情が残ります。
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表面が比較的フラットなため、暗部のディテールがすっきり見えます。
黒の表現も素直で、和紙の風合いと写真の細かな描写を両立しやすい印象です。
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4種類の中でも黒がしっかりと締まり、暗部のディテールまで確認しやすい仕上がりです。
和紙特有の質感を残しながら、モノクロ写真の黒や階調をしっかり見せたい場合にも使いやすい用紙です。
スタッフのコメント:
和紙プリントというと和風の作品をイメージしやすいですが、改めて比較してみると、作品のジャンルを限定せず使える用紙だと感じました。
特に、局紙は「和」という印象が強すぎないので、日本以外の風景や現代的な写真作品にも合わせやすい用紙だと思います。
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■ 光の表現を見る(イラスト)
デジタル作品の発光感を和紙で印刷するとどうなるか。また、薄手の和紙の質感と合わさるとどのように見えるのか、ここではイラスト作品で比較していきます!
4種類の用紙の比較
イラスト作者:飯田テイケ 様
YouTube: https://youtube.com/@iida_teike
クロスフォリオ: https://xfolio.jp/portfolio/Iida_teike
それではこちらも1枚ずつ比較してみましょう。
発光部分の色がやわらかく広がり、紙の繊維感と合わさることで、少し霞がかったような穏やかな表情になります。デジタル作品にも、手仕事のような温かみが加わります。
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雲流の繊維が重なることで、紙の模様まで海の中の波のように見えてきます。
雲流は和紙の中でもかなり薄手の用紙ですので、吊り下げて展示をすることでクラゲの揺らめきまで表現できそうですね。
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楮と比較すると輪郭が引き締まって見えるところや、細かな書き込み部分もシャープに仕上がっています。デジタル作品の細かな表現も見せやすい仕上がりです。
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ややベースが黄みがかっていますが、それも相まって温かな雰囲気の光を感じます。
局紙ならではのキラキラとした質感が映えますね!
スタッフのコメント:
自分のイラストは和紙に印刷するのは違和感がある…?というお声をお寄せいただくことがありますが、実際にデジタルイラストを和紙にプリントしてみると、紙の質感が加わることで、画面上とはまた違った印象に仕上がります。
写真だけでなく、イラストを描かれている方にも、ぜひ和紙プリントを試していただきたいです!
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■ 肌の表現を見る
和紙で印刷するポートレートは、とても魅力的な作品に仕上がります。
ここまで見てきたなかで、質感や色味の風合いが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
4種類の用紙の比較
それでは一枚ずつ見ていきましょう。
肌の色がやわらかく落ち着いて見え、繊維の細かな表情も重なることで、全体にあたたかな印象になります。人物写真に自然な柔らかさを加えたいときに向いています。
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長い繊維が肌の部分にも重なるため、被写体そのものよりも紙の表情が目立ちやすくなります。
独特の雰囲気を加えたい場合に面白い仕上がりです。
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肌の階調が比較的すっきりと見えますね。リンゴの赤も比較的明るく発色をしており、人物の唇なども同様にしっかりと表現できます。
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紙の少しひび割れたような目が、皮膚本来の質感を想起させます。
反対にリンゴやダイスのような、質感を想像しやすい被写体が写っている場合、少し違和感を覚える方もいるかもしれません。
スタッフのコメント:
和紙ならではの柔らかさは人の肌を表現することにも適しています。
印刷をしてみると温もりを感じられるところが魅力だと思います!
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作品ジャンルから選ぶ、和紙のおすすめ用紙
「和紙を使ってみたいけれど、自分の作品にはどの用紙が合う?」という方に向けて、今回比較した4種類の和紙と作品ジャンルの相性をまとめてみました。
| おすすめの和紙 | おすすめの作品ジャンル | 特徴・仕上がり |
|---|---|---|
| 阿波和紙 楮 厚口 白 | 日常風景・スナップ・和風イラスト | 和紙らしい繊維の温かみが特徴。写真やイラストに柔らかく素朴な雰囲気を加えたい場合に向いています。 |
| 阿波和紙 雲流 薄口 白 | アート作品・余白の多いイラスト | 流れるような長い繊維の模様が特徴。紙そのものの表情を作品の一部として取り入れたい場合におすすめです。 |
| 阿波和紙 竹和紙 170g/m2 | イラスト全般・ポートレート | 比較的なめらかでフラットな表面が特徴。和紙の風合いを取り入れながら、細かな描写や色をすっきり見せたい場合に向いています。 |
| PICTRAN 局紙 | モノクロ写真・展示用アート写真 | 黒の締まりと細かな描写を見せやすい和紙。細かなシワ状の質感もあり、和紙らしい表情と写真のディテールを両立しやすい仕上がりです。 |
和紙プリントで、デジタル作品に「モノ」としての価値を
デジタルデータは画面上でもきれいに見ることができますが、和紙にプリントすることで、「手触り」や「光沢のないマットな質感」「繊維による立体感」といった、画面では感じにくい物理的な魅力が加わります。
同じ写真やイラストのデータでも、プリントする和紙を変えるだけで、作品の印象は大きく変わります。
作品の内容だけでなく、紙の質感まで含めて仕上がりを考えられることが、和紙を使ったアートプリントの面白さのひとつです。
PHOTOPRIの和紙・ジークレープリント
PHOTOPRIでは、阿波和紙や局紙など、ご家庭のプリンターでは給紙が難しい特殊な用紙への高精細なジークレープリントに対応しています。
展示作品や販売用のアートプリント、写真作品、デジタルイラストなど、用途に合わせてお好みの和紙をお選びください。
まとめ:作品に合わせて、和紙の個性を選ぶ
和紙プリントは、ただ画像を紙に写すだけでなく、紙の繊維とインクが融合することで新しいアート作品を生み出すような体験です。
今回ご紹介した4種類の特徴
- 楮: 和紙らしい素朴な毛羽立ちと、温かみのある優しい仕上がり。
- 雲流: 雲のような長い繊維が透け、作品に印象的なテクスチャを加える。
- 竹和紙: なめらかでフラット。細部の描写力と和紙の風合いを両立。
- 局紙: 圧倒的な黒の表現力と細かいシワ。展示用モノクロ写真にも適した重厚な仕上がり。
「普通の写真用紙とは違う仕上がりを試してみたい」
「作品に和のテイストやノスタルジーを加えたい」
そんな方は、ぜひ選択肢に加えてみてください。
和紙は繊維の入り方やインクの沈み具合によって色の見え方が大きく異なります。仕上がりが気になる場合は、まず実際のプリントで作品との相性を確認してみるのがおすすめです。
「自分の作品を和紙に印刷すると、どんな仕上がりになるのか試してみたい」という方は、まずはお試しプリントをご活用ください。
実際のプリントで紙の質感や色の見え方を確認しながら、ご自身の作品に合う一枚を探してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人

PHOTOPRI(フォトプリ)
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「PHOTOPRI(フォトプリ)」は、写真展クオリティのプリントを提供する専門店です。一枚一枚の色を丁寧に調整し、30種類以上の用紙から最適なものを提案。あなたの作品が持つ魅力を最大限に引き出すお手伝いをします。大切な作品を、最高の形で残しませんか?


